軽貨物運送業の始め方

普通自動車運転免許と軽貨物自動車さえあれば始められる軽貨物運送業は、比較的ハードルが低く誰にでも始めやすい仕事といえます。
この記事では、軽貨物運送業がどんな仕事で、どのような手続きを踏めば始められるのか、わかりやすく解説します。
軽貨物運送業とは
軽貨物運送業は、軽バンや軽トラックなどの軽自動車で荷物を配送する仕事で、「貨物自動車運送事業法」に「貨物軽自動車運送事業」として定められています。
一般貨物運送事業は、国土交通大臣の「許可」が必要ですが、軽貨物運送業は、各地域を管轄する運輸支局に「貨物軽自動車運送事業届出書」を提出し、その上で黒ナンバーを取得すると開業が可能です。
軽貨物運送業をおこなうにあたっては、運送契約や安全管理などについて、法令に遵守した運営が求められます。
軽貨物でできる仕事
軽貨物運送業は、軽バンや軽トラックを使って比較的小型の荷物を運ぶ仕事が中心で、次のような仕事があります。
- 個人宅向け配送
- 企業配送
- ネットスーパー配送
- フードデリバリー
- 単身引っ越しなどの個人要望による配送
軽貨物の仕事を得る方法
軽貨物の仕事を得る方法には、次のようなものがあります。
- マッチングサービス(アプリ)
ピックゴー、ハコベル、Amazon Flex、Uber Eats など - 委託会社に所属
- 大手配送会社・サービスとフランチャイズ契約
軽急便、赤帽 など - 自社Webページや、ジモティーなどで自ら営業する
- 同業者のネットワーク
軽貨物開業に必要なもの
軽貨物開業には、仕事をするための車両と、その車両に付保する事業用の自動車保険が必ず必要です。
軽貨物用の車両
貨物軽自動車運送事業の届出で利用できる車両(自動車)は、「軽トラック」「軽バン」などの軽貨物車と、2022年からは「貨物軽自動車運送事業」制度の運用見直しにより「軽乗用車」も構造変更なしで利用できることとなりました。
ただ、多くの配送案件は、最大積載量 350kgの「軽貨物車」を想定していて、「軽乗用車」で対応できるのは Amazon Flex(車高が1700mm以上のワンボックスタイプのみ)やフードデリバリーなどに限定されます。
軽貨物配送を本格的におこなう場合、車両は今のところ「軽貨物車」が必須といえるでしょう。
なお、軽貨物車の中には、背の高いものを積載できる「幌車・パネル幌車」や、温度管理が必要な食品などを配送する際に用いられる「冷蔵冷凍車」などの特殊車両があり、一定の配送ニーズがあることから、選択肢のひとつとなり得ます。
事業用自動車保険
軽貨物運送をおこなううえで、自動車保険(任意保険)は必須です。
事業者として必要な損害賠償能力を備えている必要があることはもちろんですが、多くの荷主が任意保険の加入を契約の条件にしており、未加入では登録すらできません。
黒ナンバーの事業用車両は、走行距離・稼働時間が長く、事故リスクが高いため、事業用自動車保険は自家用車の自動車保険に比べて、保険料がかなり高くなります。
事業用自動車保険は、一部の保険会社のみ取り扱っています。よく内容を検討して契約しましょう。
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- 損保ジャパン
- 三井ダイレクト損保
- あいおいニッセイ同和損保
その他に用意すべきもの あると便利なもの
どのような配送をおこなうのかによって違いはありますが、代表的なものは次のとおりです。
- 台車
配送業務の基本アイテム - スマートフォン
仕事の連絡用に必要不可欠 - バインダー
運行中に伝票類を管理するのに必要 - ヘルメット、安全靴
集荷先、配送先が工事現場の場合に、装着が指示されることがある
軽貨物開業の手続き
軽貨物を開業するには、次のとおり 3ヶ所に書類を提出します。
税務署 へ提出
陸運支局 へ提出
軽自動車検査協会 へ提出
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